アイルランドという国には行ったことがありません。そもそもヨーロッパに行ったことはありません。
でも、なにかしら漠然と惹かれるものがあります。それは、美しい風景や〇〇の聖地とか好きなミュージシャンの出身地とか応援しているサッカーチームがあるとか そう言うものでもありません。
なんだか、”血”が呼ばれているような・・・我々日本人の琴線に触れるところがあるのではと感じています。
なぜ、引かれるのか・・・
神話、物語、妖精、精霊、妖怪
土地や森に女神がいて、木や花や岩など至る所に神が宿っている。自然を愛して、敬い、畏怖する。大地や水の恵みに感謝し、天災への恐れを抱く。その感じ方が、日本人と似ているのでは。
至る所に精霊が宿り、妖精が現れ、人に憐れみや慈悲を与え、恐怖を与えたりするところ、八百万の神がいて、それらは人と近しい関係で、さまざまなところに個性的な妖怪がいる。
自然との関わりをそれら異界のものとの交流に置き換えて考えるスピリチュアルな感覚。
アイルランドにもたくさんの個性的な妖精(妖怪)がいます。いたずら好きな妖精レプラコーンと日本の座敷童子。
アーサー王のエクスカリバーと草薙剣。神聖な剣(つるぎ)が、その神秘的な力で、奇跡を起こしたり、国づくりに関わったり、正当な継承者にのみしか使えなかったり。
ヤマタノオロチとドラゴン、やさかにのまがたま(八尺瓊勾玉)と指輪物語の指輪なんかもそうです。
こういう神話・伝承物語などは、その民族の”血”に脈々とながれてきたものですよね。あんなに離れているのに共通点があるのは不思議です。
大陸との距離
大陸から離れた、島国であることも共通点です。その大陸との距離感が、民族の気質に影響を与えていいます。日本人とアイルランド人は、大陸と西の端と東の端で似たような気質を持つ・・などロマンありませんか?
島国としての風景が似ていると住んでいる人の気質も似るのかもしれませんね。
アイリッシュ・ミュージック
私は、アメリカのブルーグラス音楽のファンです。カントリーの分野の中のごく狭いカテゴリーのアコースティック音楽です。
1940年代ごろから始まった比較的新しいジャンルで、バンジョー、フィドル、フラットマンドリン、ギター、ベースなどの楽器編成のの音楽です。
その陽気さ、ノリの良さ、手軽に手持ちの楽器で参加できるフレンドリーさが好きなのですが、この音楽がアイリッシュの伝承音楽をベースにしています。アイルランド系のアメリカ人の音楽ジャンルです。
その流れから遡って、アイリッシュ・フォークや、アイリッシュ・ロック、アイリッシュ・パンクなどを聞いていますが、何か長年会いたかったものに会えたような感覚です。
ブルーグラスのファンは、世界中にはいなくて、本国アメリカ(アメリカでのそんなに人口はいないと思いますが)以外では日本ぐらいじゃないですかね。ブルーグラス・アイリッシュ音楽の魅力にハマる気質が日本人にはあるということではないでしょうか。
その他(ケルト文化、アイリッシュパブ)
そういうスピリチュアル的なこと以外に、バイキングやケルト民族との関係、ジャガイモ飢饉を乗り越えての今、悲惨な内戦とUKとの関係。など、諸々の歴史に興味ありますが、センシティブな内容もありそうなので、これらの転移ついては行ってみないとわからないです。
アイリッシュ・パブの雰囲気は、ディズニーのやラプンチェルのフリンが暴れる酒場、メリダの恐ろしのもりでの酒盛り、美女と野獣のガストンの酒場シーンなど、楽しく豪快に酔い潰れるまで大騒ぎするとのイメージで、私もそこで前後不覚になってみたいです。
何かしら共通点を感じて、それを実際に行って確かめたい気持ち半分、逆に共通点はなかったことを確認し「スピリチュアルなことなんてそもそもないんだよ〜」ということを自覚するため半分。
きっと、言葉が通じなくても、私なら溶け込めると思うんです。
行ってみたいです・・・
コメント