双極性障害あるある 障害年金受給申請の面倒臭さ

躁うつ的生活

障害年金を受給することにしました

双極性障害ではありますが、寛解状態の時は普通の人に見えます。気分や思考の乱れは激しくあるのですが「行動」に現れにくいです。

障害年金とは無縁と思っていました。生まれながらに障害を持つ方や事故や病気などで不自由な箇所がある方など生活のどうしても支障のある、外見的にもお辛い状態が見える方が受け取るものと思っていました。

ですが、体調が安定せず日常生活の支障を及ぼすような状態で、失業状態のままで収入が途絶えてしまっています。

障害年金の受給については、本当に私ごときが受け取っていいのだろうかとの後ろめたさを持っています。

申請をすることにしました。

この申請方法が結構面倒です。

面倒な手続き

まずは問い合わせ

まずは年金事務所に行って申請の具体的な内容について確認します。説明を聞くのにも予約が必要です。うつ期の底から抜けた時期とはいえ”日時を予約してその時間通りに年金事務所に出かける”ということがつらく、最初からつまづきそうです。

そうこうしているうちにとうとう貯金がなくなり毎月の諸々も支払いが滞ってきます。止むに止まれぬ状況になり申請に向けて動き始めます。

これらを乗り超えるようなモチベーションが上がってきません。

結局、予約しては体調が悪い日はキャンセルしてなどして数回めの予約で事務所に行きます。

諸々の書類について説明を受ける

障害年金請求キット」という書類の束を渡され、資料の説明を受けます。”障害年金とはどういうものか””受給資格””申請方法””受給までの段取り”などなどの説明です。

これがまずつらい。うつのせいで頭がボケてるので、仕組みがややこしく素直に頭に入ってきません。でも理解不足では進みませんので、なぜその書類が必要かも含めて、細かく何度か尋ねながら、請求キットを何度も読み返しながら、なんとか理解します。

申請書類を集める

いろいろな書類を集めるためにあちこちに行かねばなりません。行くのもつらいし、人と会話して何かをお願いするのもつらいです。

いま通院している病院はもとより過去に通院していた病院にも行きました。市役所に行ったり本籍地のある市役所に問い合わせたり、子供の通っていた学校にも行きました。

申請には「初診日の証明」が重要になってきます。このために初めて診てもらった精神科の先生に初診日の証明をしてもらいます。

最初の病院の診察券も無くしてしまっていてどうなるかと思いました。病院に行って事情を説明したら調べてもらえなんとか入手します。

障害認定日」の確認の必要です。障害を認定してもらった先生に認定日を証明してもらう。これ本当に面倒です。10年以上も前のことなので、また別の病院に行ってお願いして入手できました。

当然「診断書」も必要です。これは今の主治医にお願いします。

”難関”の書類

厄介だったのが「病歴・就労状況等申立書」という書類。初診日から現在までの症状、仕事できなくなった状況、日常生活のサポート状況などその変化を時系列に記載する書類です。

これは本人が記載せねばなりません。10年近く遡ってその時の状況を思い出し記載していきます。ここは投げ出したくなりました。

私の場合、5〜6年ほどの期間は日記をつけていましたので多少は助かりましたが、作成するのに時間がかかりました。

しかも渡された用紙に手書きで書き込まねばなりません。下書きして清書・・・ゾッとします。ですが、年金機構のサイトにExcelのフォーマットを見つけ、それに記入することにしました。

ですが、”手書きせよ”と言わんばかりのA3+αのサイズ。挫けずExcel入力で仕上げます。でもプリントアウトに工夫が必要です。

手書きはせずにすみましたが、今度はきれいに出来上がり過ぎです。日常生活も危うい病人が作成したように見えません。この体裁の良さが審査の際に影響を与えないか少し心配しましたけれど、そんなこと気にしてられません。

手間を考えると絶対Excel版を使うことをお勧めします。でないときっと挫けます。

それでも年金事務所に一度持って行って(それもまた予約してです・・・)、記載内容の不備を指摘され一部書き直しをしました。

1ヶ月近くはかかってしまいました

なんとかなりそう

諸々の書類を準備しては年金事務所に行き、書類の書き方や足りない書類をアドバイスしてもらい何度も年金事務所に通いました。予約した日に体調が悪くて行けず、再予約とのこともありました。受け付けてくださる年金事務所の方もこちらの体調を心配してくださり親身に対応いただきました。

正直”うつ上がり”の体にはきついです。誰か他の人に頼める方は頼った方がいいです。社労士の先生に頼もうとも思ったのですが、かなりの報酬を支払わねばならないようですのでやめました。

がんばりました。乗り越えるのはかなり大変です。でも不可能ではありません。

いいこともある

この作業、大変でしたが双極性障害の私にとっていい面がありました。

がんばれたことが自信になる

結構面倒で骨の折れる作業でした。

最初はどうなるかと思いましたが、なんとかやれました。

社会の役に立っていない不甲斐ない私ですが、なんか「やれるやん」と少し自信になりました。

病歴の振り返り

今までの長い間の気分・行動の変化を時系列に細かく追う作業は初めてやりました。自分の病歴の振り返りになります。

双極性障害の人にとっては躁とうつのサイクルを再確認でき。どれぐらいの期間のサイクルで上がり下がりするのか、何をきっかけに鬱に落ちるかまたは躁転するのかなんとなく見えてきます。

今後の治療にも役に立つと思います。

申請はすべきだったのか

後ろめたい気持ちは今もあります。

ですが、双極性障害やうつ病でも障害年金の受給はしてもいいんです。それほど困っているんですから受給する資格はあります。

その作業は面倒ですが、それを通して病歴を振り返れるなどのメリットもあります。

同じような立場の方!申請すべきです!

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