マンドリンとは
数年前ですが、生活になんの足しにもならない楽器を購入してしまいました。この頃はこのような衝動買いがちょくちょくありました。
双極性障害の軽躁状態の人に起こりがちなことです。散財というのでしょうか。百何十万円の楽器ではなかったのをよしとしましょう。
きっとご存知の方は少ないと思うフラットマンドリンという楽器について。
元々のマンドリンとは、あのボディの後ろの丸いあの楽器です。よく大学のマンドリンアンサンブルクラブのようなところで演奏されていたりします。クラシック音楽を合奏する楽器です。
17世紀中ごろ、イタリア発祥らしい。(↑こういうのは”ナポリ型”とかいうようです)
フラットマンドリン
これからお話しするのは、フラットマンドリンで、文字通り、丸い背中のところが”フラット”になってます。
なぜ、19世紀ごろにアメリカでこんな形になったのかはよくわからないですが、持ちやすいとか、置いた時安定するとか、運びやすいとか、作りやすいとかだと思われます。この楽器が誰でも扱えるような大衆楽器に降りてきたからなのでは推測します。
音を響かせるエンクロージャーの部分の形は明らかに丸いほうが効率いいだろうし、音量も稼げるでしょうが、それを犠牲にしてでも扱いやすさを重視したところが「大衆化」ではないかと。
アイリッシュフォーク、ブルーグラス、カントリーミュージックなどで主に使われてます。カラリと乾いて小気味よい独特の音なので、ポピュラーミュージックの中でも色添えで、たまに聞こえてくることがあります。
その姿に惚れていました、で、意を決して購入
単純に好きなんです。この楽器。姿からも惚れてしまいました・・
このデザインとは別にもう少しシンプルなデザインのものもあります。
弦は、8弦4コース。2本ずつ同じ調弦がユニゾン。低い方からG-D-A-Eの調弦はバイオリンと同じです。
若い頃にブルーグラスと出会ってからはいずれはこの楽器を弾いてみたいと思っていましたが、他のジャンルの音楽や楽器に浮気してしまって、買わずに月日が経ってしまいました。ギターはマーティンD28そっくりモデルを学生の時にアルバイトして購入。バンジョーは学生の時の知り合いから借りっぱなし。(40数年は借りているので、もうほとんど奪ったという方が正しい)テレキャスターは、自分の意思というより周りに焚き付けられて購入した。このフラットマンドリンは手に入れることはなかったです。
特殊なジャンルなので、そこらへんの楽器屋では見かけません。渋谷にあるブルーグラス系の楽器を扱う店で衝動的に購入。全くの初心者なので、数万円ほどのものから入ればいいのに、15万円ほど出して買ってしまいました。
そして練習
素敵な面構えです。毎日、触るのが楽しくて、ポロポロ練習していたんだが、単身赴任で住んでいた木造アパートの階下の人からうるさいと言われて(当然です。筐体の割には大きな音が出ます)、近所の多摩川河原の公園で練習したりしていました。公園ということになると当然他の人がいます。超初心者が下手なフレーズ練習などしていたらうっとしがられるし、本人がそもそも恥ずかしい。雨が降ったりしたらできませんし。
とのことで、ある人からカラオケボックスに持ち込んで練習してはとアイデアをもらい。カラオケ嫌いで、ほとんどカラオケに行ったこともないし、ましてや一人カラオケなど経験したこともない私が、勇気を振り絞ってカラオケボックスに。500円ほどで、できる時間フルに心置きなく練習できました。当然、一曲も歌っていない・・
カラオケボックスというのは、歌歌うだけのところではないみたいですね。他の部屋を覗いてみると、当然歌っている部屋が大半ですが、中には私のように楽器練習の人(サックスおじさんやフルート吹奏楽練習の若者)はいたし、ここにこもって勉強をしている学生さんもいた。夏暑い時に涼んでいたおばちゃんグループもいたな。手軽に”コモれる”のはいいシステムだ。
目指すは・・・
目標はこの動画のようなプレーヤーなんですが、
永遠に無理そうなので、少しづつ自分の好きな音が出せるように楽しんで習慣づけてます。
こんな楽器なんで、楽器教室のようなものはありません。教則本は、ほとんどありません。なんとか手に入れたのは英語版。でも、Youtubeには結構たくさん教えてくれる人たち(ほとんどがアメリカ人ですが)がいて、先生には不足はなさそうです。
一緒に演奏して楽しむ仲間を集めるのは難しいと思います。SNSがある時代ですから、昔より簡単なのでしょうね。ですが、今は、誰かと一緒に演奏できるほどレベルに成長してから考えることにします。
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