双極性障害の気分のバロメーターに〜私のテニスへの関わり方

テニス

双極性障害で気分や体力の波があるのでやったり離れたりを繰り返していますが、長年テニスをやっています。

初めてラケットを握ってからは、もう40年以上経っています。キャリアだけは長いですがが、下手くそなままです。

始めたきっかは不純ですが、双極性障害の気分のバロメーターには役に立っています。

テニスを始めたきっかけがそもそも不純

当時、女の子にモテようと思ったら、テニスかスキーでした。テニスは一年中できますからね。

近所にテニスクラブがあって、そこに通っている人にたまたま誘われたのですが、そこに女性がいると聞けば俄然参加が楽しみになる・・・というあんばいです。

初めて1〜2年ほどした頃、本格的に競技選手を目指している先輩にお手合わせをいただいた時に、本格的にテニスに打ち込んだらどうだなどと強く誘われました。自分で言うのもなんですが、スジが良かったんだと思います。もやもや考えていたのですが、その頃、世界のトッププロが、来日してエキジビションマッチをやるとのことで見に行きましたら、世界のトッププロのプレイに度肝を抜かされて、このスポーツで上を目指そうとの気持ちが完全に萎えてしまいました。

トッププレーを見て奮起するのではなく、逃げ出してしまう体たらくです。

スポーツとしてのテニスは、ここで終わったわけですが、”趣味”としてのテニスは、途中ブランクもありましたが、そこから細く長く続いてきました。

このテニス、私にとってなかなか合っていたのだと思います。

あまり手間がかかりません

都会では、テニスコートを予約するのも大変でしょうが、この田舎では、市営・県営の結構立派なコートがあちこちにあります。

最低2人いればできます。シングルよりダブルスの方が楽しいので、それでも4名。

あまりお金がかかりません

あまりお金がかかりません。公営のコートを予約して、参加メンバーから200円づつ徴収しても余るのでボールも買えます。

道具といえば、ラケットと靴ですが、ラケットは腕に自信がないと道具に走る人が多いですけど、高くても35,000円ほど出せば手に入ります。私なんか一度買ったら10 年以上は使ってしまっています。靴は消耗品ですが、月に4~5日ぐらいしか履かないので何年も保ちます。

ウェアなんて、プロじゃないし、今やかっこよく見てもらう人もいませんので、ユニクロのカゴ売りとかしまむらです。

固定費はほとんど償却しきってしまう感じです。

あまり気を使いません

私どもレベルですと、上手い下手はあまり関係なく、どのレベルの人たちとでも楽しくゲームできます。シングルスは、自己責任になりますのでレベルの上下が目立ちますが、ダブルスだとお互い補おうとしたりして楽しくできます。

なぜか、人当たりのいい人が多いです。なおさらレベルの差など関係なく楽しめます。

これは私の勝手な分析ですが、テニスって、相手の嫌なところや苦手なところを突いて得点を重ねていくスポーツですよね。それって得点を重ねる人って”嫌なヤツ”になりませんか。私なんか「強い人は性格悪い!」と思っています。(強くないからそう言って慰めている面はありますが)ですから、我々のようなテニスのレベルの人はみんないい人たちなんです。

年齢に関係なく楽しめます

若い人は若い人なりに、熟年層は熟年層なりに楽しめます。老若男女、レベルの差にも関係なく混ぜこぜでも十分ん楽しめます。

試合になると、サッカーやバスケットボールのように走り続ける、動き続けると言うことがないので、ある程度体力に応じた動き方ができます。パワーはテクニックや頭脳・予測で補える部分も多いです。

熟年プレーヤの中には、ボール捌き、ラケット捌きで、若い人を振り回してすすしい顔をしている人も見かけます。”性格の悪さ”も熟年にもなるとそこを通り越して”おおダヌキ”になるようです。逆に清々しいです。

コミュニケーションツールとして有用です

私はあまり恩恵を受けたことがないですが、国内外のあちこちに赴任してきた転勤族の方が言っていましたが、テニスをやっている人って、どこにでもある程度の密度でいるらしく、新しい赴任先で、テニスやっていると声を上げると、お誘いが来て、「あっと言う間に地域に溶け込める。テニスやっていることで人脈が豊かになった。」と言っていました。

うつ回復のバロメーターに使える

私の場合は、うつ期が終わって、身体が動くようになってきた時の自分の回復具合を見るバロメーターとして使っています。

・テニスをやる日の約束ができた。

・約束していくのが義務のように感じるのではなく、その日が楽しみに感じられた。

・ちゃんと時間通りに集合できた。

・メンバーと会話できた。

・プレイができた。集中できるところはできて、楽しめるところは楽しめた。

・ミスショットやナイスショットを打ったときにメンバーみんなが楽しめるようなリアクションが取れた。

・終わったときの爽快感を味わえた。心地よい疲労感が味わえた。

・また、やりたいと思えた。

など、一つ一つが本当に”ありがたい”と思える自分になっていることがありがたい。

また、軽躁状態の時、身体が動くのに乗じてやるすぎることがあります。あとで、想定以上に体に負担がかかっていて、痛めているのに気づかない時があります。それを感じた時は、うつから常態を通り越して軽躁状態に入ったのだなと自覚したりもします。

まとめ

不純な気持ちで始めたテニスですが、今は出会えて良かったと思っています。

始めた時は双極性障害など無縁の状態でしたが、双極性障害と診断されてからはこの様に長く続けているものが気分や行動の波のバロメーターに使えます。

参加しているグループも変わりますので、あの頃この様なグループでゆるくやってたなとか逆にハードに打ち込んでたななどと思い出すと、気分と行動の波になんとなく沿っていたなどと気付きます。

自分の歴史を振り返るのはこの障害には重要です。長年続けていることをおさらいしてみてはどうでしょう。

テニスはこれからもゆるく長く楽しめればいいなと思っています。

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