双極性障害 あるある それでも薬を飲み続ける5つの理由

躁うつ的生活

薬について自分はどこまで信用しているか

うつ病との診断で各種抗うつ剤を試しましたがなかなか効果が出ず、回復しては落ちると何度も繰り返す状態から、後に双極性障害と診断されました。

色々な薬を試して効果がなかったので、こういうのが「効いた感じなんだ」というのがよくわかりませんでした。

また、躁状態(軽躁状態)に入ってくると。自分はもう大丈夫だと感じてしまい、本当に薬飲み続ける必要ある?と思ってしまいます。薬を飲むという習慣自体無くしてしまいます。

薬を飲んで、熱が下がったとか痛みが引いたとか具体的な効果が感じられないし、即効性のない薬が多い中で、諸々の精神薬については信用しづらい面もあります。

それでも、双極性障害の方!薬を飲むことは大切ですよ!という話です。

それでも薬を飲み続けるべきと考える5つの理由

①薬物治療が一番効果的

この双極性障害の治療の第一歩は患者本人が双極性障害だと認識することです。

そして、次にすべきことは薬物治療です。現在のところ他に効果的な方法がありません。

双極性障害は基本的に治癒しません。原因が分からないので、その根本(原因)を取り去ることができません。医学的に原因が分からないのか、心の病気なのでそもそも原因を見つけることに意味がないのかわかりませんが。

だったら何をするかと言ったら・・鍼治療するとか、オカルト心理学者にお世話になるとか、霊験あらたかな”〇〇水”を飲むとか、祈祷師を呼ぶとか、深層心理を探るとか言って催眠療法師にかかるとか・・やってみればあ〜 「私は薬を飲まずに躁うつ病を治した」って本を読むとか・・

つばを眉につける人たちを無視するとしたら、一番科学的に効果が明確な治療法が”薬”です。消去法的ですがこれに頼るのが一番近道です。

そして、自分の病気(障害)をよく知ることが薬を飲み続けることのモチベーションになります。

②予防+自己暗示

薬を継続して飲むことは予防です。

双極性障害の薬物治療は、基本的に”気分安定薬”と”睡眠導入剤”です。上がりすぎず下がりすぎないバランスを保つために気分安定薬を、生活のリズムを保つために睡眠導入剤を処方されます。

当事者からすると何が怖いかというと、完全治癒はないと医者からも教えられているので、いつ”うつ”に落ちるのか、いつ自分でも分からないうちに周りに迷惑をかけてしまう”躁”状態になるのか分からないことが怖いです。

そのために「薬はちゃんと飲みましょうね」と言われたら、ちょっと疑っていてもちゃんと飲みますよ!

それで、「ちゃんと薬を飲み続けているから大丈夫!」と自己暗示をかけます。薬が効いているかどうかより、この気持ちの持っていき方が予防になっていると思っています。

③治るのを諦めないために飲み続ける

治癒はないのですが、”寛解”という状態は維持できるはずです。

それを目指して、努力し続けたいです。その努力とは、やはり薬物治療を継続することしかないようです。

ここで手を抜くと、躁状態がもっと上がってしまったり、そこからうつに落ちた時とのギャップでうつ状態の辛さがひどくなります。怖いです。

④また症状が悪化したときの言い逃れをなくす

努力を続けていても、また、うつ期に入ってしまうこともあるかもしれません。

薬物治療をしっかり続けているのにうつ期に入ってしまったら、もう諦めるしかありません。

ですが、もし、薬物治療をおろそかにしているときにうつ期になってしまったりしたら、薬を飲むのをサボった自分のせいということになります。そうなりたくはないです。

”絶望感”に苛まれ、躁状態の時にやってしまったことへの「あの時なんで薬を飲み続けなかったのだろう」との”深い後悔”の中にいる上に、「なんてダメな人間なんだ・・・」との”自己嫌悪”が重なります。衝動的にあっちへ行ってしまうかもしれません。

⑤これからの患者のための社会貢献

双極性障害のような精神疾患は、血液検査の数値とか、検温、検尿結果とか、出血しているとか、腫瘍があるとか、そのような明確な事実のある病気ではなく、”心”のありようという実態がよく分からないモノで判断するしかないです。

患者と医師の間には、どうしても縮まらない距離があります。医師は最新の注意で「普通の人とはなんとなく違うかも」というちょっとした”違和感”を患者の行動やしゃべっていることから推測するしかありません。

ですから、病気の原因究明もそうですが治療法の確立も時間がかかると思います。いつまでも試行錯誤は続くと思います。治療や症状を軽くする技術も日々変化(進化)していくでしょう。

そのために私はいくらでも検体になります。医師の言われる通りにやってみます。新しい薬や治療方法を提案されたら、なんでもやります。副作用が出ようが、薬物依存が出ようが構いません。

それで、うまくいけば自分にもいいですし、これから双極性障害で苦しむ人が1人でも少なくなるならそのために薬物治療を続けるんだという大義名分があるなら嬉しいことじゃないですか!

まとめ

まあ、結局偉そうなこと言っていますが、「騙されたと思って薬を飲みつづけよう!」ということなんです。

薬の量や種類に疑問を感じ続けている方は多いと思います。少し効果があったらそれに頼りすぎて再発してしまっったということもあるかと思います。

主治医の言いなりではよくないと思います。自分の病気は自分が一番よくわかっていると考え、主治医とはしっかりと自分の意見も入れて「相談」し、自分で納得して服薬するようにしたいです。

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