服薬して運転はしないほうがいいがそうもいかない
危険です!ですがどうにもならない事情もあります。
ここみたいな田舎ですと車は生活必需品です。電車やバスなどの公共交通機関がほとんどありませんので移動はもっぱら車です。ちょっとした買い物も車ですし、仕事へも車通勤が多いです。子供の塾の送り迎え、病院への通院なども車がないと何もできません。
免許を取れる年齢になったら誰でも車に乗るようになるので、家族の数だけ車を所有しているご家庭も多いです。
飲酒運転は当然ダメですから、会社帰りに「ちょっと一杯!」なんてしませんし、飲み会など企画すると面倒くさがられます。タクシーや代行を利用することになりますので、会費以外に出費がかさんでしまいますし、代行さんも一度に何台も呼んでもきてくれないので宴会はいつまでもお開きになりません。
車を持っていない、免許を持っていない生活を想像してみると・・どうしたらいいのか・・途方に暮れます。
そのような環境ですので、服薬しているからといって車の運転を止めるわけにはいきません。
運転を控える必要な薬を服薬する工夫
そこで、服用している薬を知ることと、その薬と車の運転の折り合いをつけねばなりません。
私は双極性障害+心筋梗塞経験者ですので、気分安定薬、睡眠導入剤、高血圧や抗血小板薬、それらの薬対策の胃腸薬などなど、日に20種類ほど飲んでいます。(多すぎ・・という話はまた別のところで)
それらの薬の中で、眠気やめまいの可能性があり「車の運転、機械の運転など避けてください」または「やめてください」との注意書きのある薬は、6種類ありました。
医師からはどれも飲み続けてくださいと言われています。気分安定薬などは、勝手に辞めると悪化するとか反動で症状が反転するなど支障が出ると聞いているので勝手に調整するのは怖いです。
血液は固まりにくくする薬も心臓にスタントをかましているので「やめると詰まるぞ!」と脅されています。
車は乗るな!というのは、この土地で生きていくには無理ですので、工夫せざるを得なくなります。
服用の時間の調整
もう車に乗る必要のない時間となってから服用するようにしたいです。1日のうちにどこかのタイミングで飲まねばならないなら、寝る前に飲むように主治医に服薬のタイミングを相談します。
一日一回の薬は丸1日は効果を持たせるようになっているはずです。眠気やふらつきも一日中起こ流可能性があるということです。ですが、時間とともに血中濃度が下がってはいくので、寝る前に飲むようにすれば翌日の昼間になれば効能が薄れ眠気やふらつきが軽減されているはずです。
服用する量・種類の調整
主治医とは量の相談もできると思いますが、薬の増減は症状によるので、眠気などの薬の副次的な作用のために増減するのは少し難しいかもです。これだけの種類を飲んでいると眠気やふらつきがどの薬からきているのか判断するのも難しいですし。
そこで、一気にいろんな薬を増減しないように頼んでいます。一種類ずつ、少しづつ増減するようにすると、どの薬が悪さしているのかなんとなくわかります。
また、薬の種類や組み合わせについて医師に配慮をお願いしています。車の運転だけでなく仕事での機械操作も危険ですし、事務職でも昼間の重い眠気についてもパフォーマンスが激しく落ちます。
私の場合、心療内科と循環器内科から薬を処方してもらっているので、診察の時お薬手帳を持参して確認しながら処方してもらうようにしています。
体で試す
結局飲んでみて、自分の体で判断するしかないのかも。
眠気はどの薬のせいなのか、あるいはそもそも寝不足や怠け、あるいは加齢から来ているかもしれませんし、自分でよく分析するしかなさそうです。
私の場合は、眠気の質でみるようにしています。体を伸ばすとかほっぺたをつねるとかで眠気が去るレベルか、意識が飛ぶほどの眠気のレベルか、前の日の何時に寝たか、寝つきはどうだったかなど。
自分の感覚も絶対的なものではないので曖昧ではあるのですが、自分で納得して決めることが重要かと。
日記などで確認するのも効果的です。
その外出は本当に自分の運転する車でないとダメなのか考える
眠気やふらつきが起こることを前提として、車で出かける際に、本当に車を使わなくてはならないかどうかを考えるようにしたらどうでしょう。
家族の別の人に運転を頼むとか、次の日の別の時間帯にできないかとか、こちらから出かけるのではなく用事の方からこちらに来るような発想の転換はできないかとか。
「車に乗って出掛けなきゃ!」と意外に安易に判断してしまっているかもしれません。
運転中に眠気が来ることを想定する
運転始めたら眠気は来るものだと覚悟して、すぐに仮眠を取るように心がける。そのためには約束の時間に充分な余裕を持って出かけるとか、そもそも時間の約束をしないとか。途中で諦めて帰るようにするとか。
最寄りのコンビニの駐車場とか安全な路肩にでも止めて、15分でも仮眠できたらすごく楽になります。眠気を我慢して運転を続ける恐怖感は尋常ではないです。駐車禁止で切符切られるとか、路肩駐車で邪魔になるとかありますが、居眠り運転で死ぬよりマシだと割り切っています。
結局は・・
こういう病気で、薬を飲み続けるようになって、お酒はやめました。お酒は我慢できるようになりましたが、車の運転はやめられない。
主治医もわかっているので一緒に考えてくれはしますけど、眠気やふらつきの出てしまう薬しかなかったら、やむを得ないから処方しますよね。ここは車ありきの文化の土地なので、医師も「気をつけて・・」という感じになってしまっています。
自分の身は自分で守れということですね・・・
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