双極性障害あるある 障害年金を受け取ることの後ろめたさ

躁うつ的生活

うつ病も双極性障害も障害年金を受け取れます。堂々と受け取っていいものです。困っている、苦しんでいるのですから助けを求めてもいいんです。

ですが、私の場合は色々と葛藤がありました。

障害年金受給について思っていたこと

双極性障害Ⅱ型です。先般、障害年金受給の申請をしました。

長く患ってはいますが、障害年金とは無縁と思っていました。全く頭にありませんでした。

生まれながらに体が不自由な方、事故や病気などで障害を持ってしまわれた方など、周りの環境・社会からのサポートを必要としておられる方のためにそれはあるのであって、五体満足で生まれ育ち、確かに「生きづらい」のだがそれは”つらい”にすぎないような私のようなものが受け取れるものではない。

確かに精神”障害”と言われていますが、本人は自分の根性無しを棚に上げて心療内科に逃げてきた人間(と思っている。心底双極性障害であることを腑に落ちていない)、もっと本当に必要としている人がいるはずなのに。

バリバリ働いて助けを必要とされている方々のためにサポートしなければならない立場のはずが、仕事をサボらざるを得ないためにサポートされる側になってしまう残念感。自分を責める気持ち。情けなさ。

それでも受給しようと思うようになった

◆お金がない・・・このままでは破綻するという恐怖

仕事ができないようなうつ期を繰り返してきました。それでもなんとか騙し騙ししながら会社勤めを続けてきました。

行動が暴走気味になって会社に迷惑をかけた(らしい・・・本人は会社が悪いと思っていますが)後にうつ期が来て挽回するタイミングも逸し仕事を辞めざるを得なくなりました。

就職活動を始めていますが、今の心身の状態でできそうな仕事が見つかりません。失業保険の受給期間が過ぎてしまいました。収入が全く途絶えてしまいました。

子どもたちの教育費、子供の病気のこと、ローンの返済、親の介護、自分たちの老後の資金のこと。ヤバいです。

◆お金がないことが今一番のストレス源

診断を受けてしまってから就職しても続けられないと思ってしまいやすくなりました。実際に続けられなくなっています。そのことがますます私自身を追い詰める。

社会に全く貢献できていない。生きているだけで邪魔な存在。いなくなる方が世の中のため。消えてしまいたい。などと恐ろしいことを考え始めます。

そして貯金が底をつきます。いまお金がないことがそのままストレス源となり私の精神の安定を非常に危うくしています。

◆今の状態・今必要としていることを自分自身が正しく判断できる精神状態にあるのか

就職が決まりません。大きな波があり会社にも迷惑をかけてしまうかもしれないと躊躇してしまいます。続かないかもしれないという不安もあります。

一方で、自信満々で面接までいくのですが、上から目線で余計なことを言ってしまいます。こんな優秀な人物を雇わない企業が悪いぐらいの態度で就職活動している・・・

勢いで転職してしまったこともあります。自分の収入にそぐわないローンを組んでしまったこともあります。

そして、金銭的に追い詰められているはずなのに妙に楽観的です。収入がないままそのままで無事に住むわけがないのに・・・

こんな私ですが、この決断(就職活動)は本当に正しい判断なのか、正しい判断ができる精神状態なのか。自分で判断できているのか。これが極めて怪しいです。

◆主治医の勧め

そのような状態を主治医が心配しています。障害者手帳の取得と障害年金の受給を強く勧めてくれました。

主治医は「今はまともに働けない状態。日常生活でもサポートを必要としている状態ですよ。わかっていますか」「障害年金を受けとるべき。実際に困っているのだから何も後ろめたいことはありません」「あなたのために今必要なことです」と。

主治医とは長い付き合いです。私のことを客観的に見てくれている数少ない専門家です。その人のアドバイスなので、障害年金の申請について前向きに考えるようになりました。

受給の認可を待っている気持ち

審議するのに数ヶ月かかるそうです。今はコロナ禍で障害年金の申請・認可にさらに時間がかかる状況のようです。もらうべきではないと最初思っていたくせに何ヶ月も待つのは辛いと感じてしまっています。

何級に認定されても認定していただけたなら本当にありがたいです。不謹慎にもそう思って期待してしまいます。

「ありがたい」「助かった」と思うということは、「助けが必要だった」ということなのでしょう。そう考えると私でも受け取ることを許してもらえる援助なのでしょう。

受け取ってもいいんですよね。

今後、この病気がどういう経過をとるのかはわかりませんが、仕事ができるようになって生きていける目処が立ったら受給はやめるようにしたいと思っています。それまではこれに縋ります。

そして将来、サポートが必要な方に私なりのサポートができるようになるよう努力します。

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